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オリジナル童話【青い鳥がくれた不思議なメール(後編)】第1話 [創作童話]

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作品名:青い鳥がくれた不思議なメール(後編)第1話
作品番号:48
原 作:清原 登志雄
校 正:橘 かおる/橘 はやと
イラスト:姫嶋 さくら
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和輝は部屋をでて足を引きずりながら台所に行きました。
「お父さん。僕のパソコンにメールを送らなかった?」
お父さんは不思議そうに和輝を見つめました。
「メールなんて送っていないぞ。一体どうしたんだ?」
「僕のパソコンに幸せを呼ぶ青い鳥って人からメールが届くんだ。僕の体の事に詳しくて、励ましのメッセージを送ってくれるの」
お父さんとお母さんは顔を見合わせました。青い鳥のメールの話を聞いたお母さんは
「不思議なメールね。青い鳥って一体誰なのかしら?」
3人が考えこんでいると、妹の優奈が台所に入ってきました。優奈は3人の顔を見て
「どうしたの?そんな顔して」
「和輝のパソコンに青い鳥からメールが来たんだって」
優奈は不思議そうに話を聞いていましたが
「青い鳥は、病気の事も私たちの事も知っているんだね。きっとお兄ちゃんの事をよく知っている人だよ。メールをくれる青い鳥に誰なのか聞いてみたら?」
お父さんは、うなっていましたが
「和輝、そのメールをお父さんとお母さんにも見せてほしい」
和輝は部屋に戻り家族に青い鳥からのメールを見せました。すべて読み終えたお父さんは
「お父さんも全然、覚えのない人だ。この青い鳥を名乗っている人は医者かな?…でも誰が?」
「お母さんも知らないわ。本当に不思議ね。まるで私たちのことを昔からずっと知っていたみたい」
と口をそろえて言いました。みんなしばらく考え込んでいましたが青い鳥が誰か分かりません。和輝は再びパソコンに向かい
「幸せを呼ぶ青い鳥さん。僕にメールをくれてありがとう。家族も、みんな貴方が誰か知らないようです。僕にメールを送ってくれる貴方は一体、誰ですか?」
「ピンポーン」
すぐに着信音がなりました。アドレスは青い鳥からです。
「君が人生に希望を持って生き続けると約束するなら、私が誰なのかは必ず分かる時がくる。私を信用してくれるなら下のアイコンをクリックしてごらん。きっと驚くはずだ」
メールの下にはボールペンのアイコンが添付されていました。和輝はおそるおそるアイコンをクリックしてみました。その瞬間机がガタガタとゆれ出しました。
「うわ…地震?」
しかし揺れはすぐに収まり、ポトン。和輝の机の上にはアイコンとそっくりのボールペンが落ちてきました。あっと言う間の出来事に家族全員が口もきけません。

■ (前編)第3話 青い鳥がくれた不思議なメール(前編) ■
URL:http://douwachan02.blog.so-net.ne.jp/2015-03-29

▲▲▲▲ 後編第2話に続く ▲▲▲▲

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