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シャルロットと魔法の花(後編) 第2話 [創作童話]

シャルロットと魔法の花もいよいよ終盤です。お楽しみください。お兄さんの為に、がんばれシャルロット!

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 シャルロットと魔法の花(後編) 第2話
 企画・原作:清原 登志雄
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↑BGMを聞きながら読むと効果的です↑

シャルロットは小人の案内で、森の出口に向かって歩き出しました。日がかげり、木々の陰が長く伸び、まるで悪魔が忍び寄るように見えました。シャルロットは疲れ果て、ただ黙々と歩き続けました。日がすっかり落ちた頃、森の出口が見えてきました。
「やっと出口が見えた。足が痛いわ」
ホッとした時です。何かが茂みの中で動いたような気がしました。小人が茂みに近づいて様子を見ていると、
「ガオー」
クマが現れました。
「きゃークマだ。お兄様、助けて」
シャルロットと小人は、クマを見ながら後ずさりをします。クマは2人に少しずつ近づいて来ます。シャルロットと小人は後ずさりをしましたが大木にドン。背中をぶつけてしまいました。シャルロットは花を抱きしめ、
『お兄様、魔法の花を渡せずごめんなさい』
そう思った時、クマはシャルロットの目の前で歩みを止めました。キラキラと輝く、不思議な花のにおいをかいでいます。クマはしばらく魔法の花を見つめていましたが、魔法の花の力で心が落ち着いたのでしょうか。そのまま森の奥へ帰って行きました。
シャルロットと小人はため息をつき森の出口へと急ぎました。森の出口が見えてくると、小人は、やれやれといった様子で、
「お嬢様、今日は大冒険じゃったな。その花でお兄さんを励ましてやりなされ、相手を思いやる気持ちこそが大切な宝じゃからのう」
シャルロットは笑顔で、小人の手を握り、
「小人さんが助けてくれたお陰で、花を探す事ができました。本当にありがとうございます。あなたのことは忘れません」
小人に別れを告げ、シャルロットが宮殿に向かった頃、辺りはすっかり暗くなっていました。

~ 後編 完結編に続く ~

シャルロットと魔法の花(後編) 第1話
http://douwachan02.blog.so-net.ne.jp/2015-01-09

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