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シャルロットと魔法の花(後編) 完結編 [創作童話]

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シャルロットと魔法の花もいよいよ完結。お楽しみください。シャルロットと兄、アレクサンドルとの兄妹の結末をお楽しみください。

シャルロットと魔法の花(後編).png
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 シャルロットと魔法の花(後編) 最終話
 企画・原作:清原 登志雄
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↑BGMを聞きながら読むと効果的です↑

夜になり、宮殿ではシャルロットがいなくなったと大騒ぎです。花を持ちフラフラになって帰って来たシャルロットを見た伯爵は、どこへ行っていたのかを問いただしました。シャルロットは申し訳なさそうに、
「お兄様を元気づけたくて、森の中に咲く魔法の花を探していたのです」
そう言うとフェアリーの魔法のかかった花を見せました。伯爵はシャルロットと花を交互に見つめていましたが、やがてゆっくりと抱きしめ、
「よし、わかった。そこまでアレクサンドルを慕っているなら明日、会わせてやろう」
その夜、シャルロットは、疲れていましたが、うれしくて中々ねむれませんでした。そして、あまり眠れないまま朝になると、花は少ししおれていました。シャルロットは、不安になりました。
『お兄様に渡すまでこの花は咲いているだろうか…』
その後、シャルロットとアレクサンドルは4年ぶりに再会しました。アレクサンドルに会ったシャルロットは魔法の花を渡しました。アレクサンドルは笑顔で、
「4年間、お前の事を、ずっと心配していた。この花を探しに行ってくれたんだって。本当にありがとう、大切にするよ」
そう話したとき、不思議な事が起こりました。しおれかけていた魔法の花が元気に咲き始めたのです。それはまるで、本当に魔法がかけられているように見えました。それから月日が流れ、病から回復し伯爵の位についた、アレクサンドルはこの国の発展をゆるぎないものにし、国民が幸せになれるようにと考えた政治を行いました。そして多くの民を困窮から救いました。その政治の手腕はまるで魔法のようでした。アレクサンドルの活躍を見つめていたシャルロットは、
「お兄様は幸せを振りまく魔法使いのようだわ」
そうつぶやきました。
「愛の魔法は不滅で人々に伝わっていくものなんだよ。尊い財産はあなたの中に宿る神そのものです。アレクサンドル様に主(あるじ)のご加護がありますように」
司祭さんの声が聞こえたような気がしました。アレクサンドルの民を思う気持ちが高貴な思いで咲く魔法の花にも伝わったかのようでした。伯爵アレクサンドルの側にある鉢には魔法の花が元気に咲き続けていました。

シャルロットと魔法の花(後編) 第2話
http://douwachan02.blog.so-net.ne.jp/2015-01-16

■ シャルロットと魔法の花(後編)全文 ■
(1月20日 掲載予定)
http://douwaseisaku.ie-yasu.com/SAKUHIN-fream.html



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