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エメラルドスターの英雄第1話 [創作童話]

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全国文芸ファンの皆様、いつも当ブログを閲覧いただきありがとうございます。おかげ様で当ブログも1万PVを達成することができました。本当に感謝します。さて創作童話 第2作品は【エメラルドスターの英雄】全3パートに分かれています。お楽しみいただければ幸いです。
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エメラルドスターの英雄 第1話
企画・原作:清原 登志雄
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↑BGMにお使いください↑
昔々、小人が住むエメラルドスターという大国がありました。この国に、動物を愛する、王女が住んでいました。王女の名はフィアナ。フィアナは隣国フィリアス島の王子フィリップの誕生会によばれて以来、王子と仲良くなりました。フィアナは数年前に慕っていた母を病で亡くし、寂しさが募っていました。その寂しさを埋めてくれたのがフィリップ王子でした。フィアナは次第にフィリップ王子に心を惹かれていきました。
そして、誕生会に参加してから数ヶ月後にはフィアナとフィリップ王子は恋文を交換するようになりました。
しかしある日、フィアナの父である王にフィリップ王子と恋仲で、文通をしていた事が見つかってしまいました。フィアナがフィリップ王子に恋心を寄せている事を知った父は、

「フィリアス島のような小国の王子と仲良くなってはならん。お前は立派な大国の妃となり、この国をさらに繁栄させるのだ」

父に厳しく言われ、フィリップ王子との恋仲を裂かれたフィアナは部屋に閉じこもって泣いていました。やがて冬が来て外では小雪が舞っています。フィアナはフィリップ王子からもらった手紙を読み返して、深くため息をつきました。暖炉でパチパチと燃える薪を見ながら、寂しそうに、
「フィリップ様は今頃、どうしているのだろう。長い間、返事を書いていない。フィリップ様は私の事を、もう忘れてしまったかしら? フィリップ様にもう一度、会いたい」
すると、どこからともなく不思議な声が聞こえてきました。
『何も心配はいりません。人々を思いやる気持ち、愛する人を純粋に思う気持ち、それこそが国の指導者にとって大切なものです。多くの国民はその気持ちを求めています』
フィアナはハッとして顔を上げました。
『亡くなった、お母様の声が聞こえた…。お母様、寂しい…』
フィアナが壁に掛けてある亡き母の肖像画を見つめていると、コンコンと何かを叩く音がしました。窓の外を見ると、見たこともない鳥が窓をつついています。鳥は、フィアナと同じぐらいの大きさでした。

▲▲▲▲次回に続く▲▲▲▲



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