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新作童話【新約 竹取物語第3話】 [創作童話]

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文藝ファンの皆様こんにちは。今回も制作中の新作童話である【新約竹取物語 第3回】(完成度90%)を紹介します。完成すれば童話制作委員会のホームページにUPします。いよいよ物語も中盤から終盤。お楽しみに★

新約竹取物語.png
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新約 竹取物語
原作…竹取物語
新約版脚本:清原登志雄

(第3回)
“かぐやが月に帰る”という話は瞬く間にうわさになりました。そして、かぐやを月に返すまいと満月の夜、護衛をつける事が決まりました。

老夫婦は、かぐやが月に帰る事を知り、深い悲しみにおおわれていました。そして村はずれにある社に行き、かぐやが少しでもこちらに長くいられるよう、月夜見尊(ツクヨミノミコト)様に手を合わせていました。

ある日の事、竹取の老夫婦が眠っていると不思議な光を感じました。その光の中には何かが宿っているようでした。その光は、
「かぐやを失う悲しい気持ちは分かる。だがお前達、老夫婦は、かぐやからもらった霊水で長寿を全うすれば、さらに幸せになれるだろう。かぐやはお前達夫婦が幸せな人生を長くおくってくれることを望んでいる。何も心配はいらない」
そう話すと光は消えてしまいました。

数日後、都から、弓と矢をもった、もののふ達が老夫婦の家の護衛につきました。その様子を見た、かぐやは、
「残念ながら、私が月に帰るのは天が定めたものであり、どうする事もできません」
そう話し、涙を流していました。

満月の夜になりました。かぐやは月の使者に連れていかれないよう家の奥に、閉じこもるように言われました。外ではもののふ達が、かがり火を焚いて家を取り囲んでいます。そして日付が変わろうとした時でした。

月から大きな光が降りて来たのを見て、もののふ達は、かぐやを月へ連れに来たと思い、光をめがけて矢を射りましたが、光に当たりません。月から降りてきた大きな光はしばらく竹取の老夫婦の家を見つめるように飛び回っていましたが、そのうち夜が明けると、月へと帰って行きました。

(第2話はこちら)
http://douwachan02.blog.so-net.ne.jp/2014-12-01

▲▲▲▲次回に続く▲▲▲▲



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